Briswell Tech Blog

ブリスウェルのテックブログです

About the Amazon S3

Hello, nice to meet you.
I'm Shun.

僕個人としてのブリスウェルブログ初upになりますが、最近ちょこちょこAWS関連の本などを読んで学んだ「Amazon S3Amazon Simple Storage Service)」について執筆したいと思います。
※僕自身はAWS歴1年程度ほどでございます

S3は、AWSAmazon Web Servicesサービスのうちの1つで、高耐久・大容量のストレージサービスです。
→Servicesサービスで何か言葉がおかしくなっちゃった
S3について本記事で触れる内容については、次の通りになります。

1. 耐久性
2. ストレージ
3. 静的Webサイト
4. アクセス制御
5. 操作性
6. 使用料

Let's go!

1. 耐久性
・S3に保存したデータは、デフォルトで同一リージョン内の3か所以上のAZへ自動的に複製される
・データの耐久性は99.999999999
 →9が11個並ぶのでイレブンナインと呼ぶらしいです、覚えやすい!

S3は実質100%と言っても過言ではないほど、非常に高い耐久性を備えているため、ただ単にデータストレージとして使用するのではなく、 バックアップデータやその他機密情報などの退避場所としても検討できると思います。
2. ストレージ
・利用容量が実質的には無制限
 ※1ファイルあたりのサイズ制限はあり

実質的には無制限とは言っても、AWSがS3に割いているサーバーの容量を超えてしまった場合にはもちろん制限がかかります。
ですが、そのような事態が起こる可能性は限りなく低いと思います。なぜなら、利用者に制限がかからないよう今後もサーバー台数を増やしていくと思われるからです。
AWSはとにかく規模が大きい!
サーバー費用、設備費用等、年間どのくらいかかっているんだろう・・・と気になっちゃいます。
3. 静的Webサイト
・静的ページを公開できる
 →公開がS3単体で行えるため、サーバー構築不要

Amazon Route53のDNSフェイルオーバー機能と連携して、障害やメンテナンス時によく表示するsorryページを表示したりできます。
4. アクセス制御
ACLでの制御
 →バケットに対して、AWSアカウントレベルのアクセス制御を行う
・IAMでの制御
 →IAMユーザー、IAMロールからの読み取りや更新のリクエストに対して制御を行う
バケットでの制御
 →IPアドレスでの制御など、IAMユーザー以外の他ユーザーに対して制御を行うことができる

このように、S3ではアクセス権を詳細に設定することができるセキュアなサービスのため、非常に高い信頼性・安心感を持てます。
5. 操作性
・画面上での操作が可能
AWS CLIAWS Command Line Interface)での操作が可能

AWS CLIから操作することもできるのですが、僕はCUIよりGUI派(おそらく多くの方がそう?)なので、いつも画面上からポチポチあたって操作しています。
操作画面上はこのような感じのUIです。

f:id:artistyuiguitarelegance:20200805175251p:plain
S3バケット中のファイル
S3の画面イメージを初めて見られた方はどういった印象を持たれましたでしょうか?
僕が初めて触ってみた時には、「何この全体的に角ばった感じのデザインは。すごいシンプルやな・・・」こう思いました。笑
シンプルがゆえに、S3を初めて操作する方でも簡単に操作することができます。
Simple is bestっていいますもんね。
個人的には、非常に操作しやすいと感じます。レスポンスも早いですし。

もうS3最高です。
まだ使用されたことがない方、ぜひ使ってみてください!
もうあなたの虜になること間違いなし。←
6. 使用料
・従量課金制

使用料については、使用した分だけ支払う従量課金制になります。使用に際しての最低料金等はありません。
金額についての詳細は、こちらのAWS公式サイトをご参照くださいませ。
aws.amazon.com
以上、簡単ではございましたが、Amazon S3についてのご紹介でした。

弊社内にはAWSに精通している者(僕のような勉強中の方も含め)が在籍しており、AWSを使用したシステム構築を考えられている方々のお助けになれるかと存じます。
ぜひ、お気軽にお問い合わせいただけますと、非常に幸いでございます。

それでは今回はこの辺で✋
See you next time!

PHPローカル開発環境 Devilboxを試す

はじめに

PHPのローカル開発環境として、Devilboxを試してみました。

Devilboxの日本語の記事が見当たらないので簡単にまとめます。

Devilboxとは

公式サイトの説明によると、 "LAMPやMEAN環境をフルサポートしたPHPスタック。 主な目標はローカル環境のバージョン切り替えを容易にすること"とあります。

The Devilbox is a modern and highly customisable dockerized PHP stack supporting full LAMP and MEAN and running on all major platforms. The main goal is to easily switch and combine any version required for local development.

環境のイメージとしてはLaraDockとよく似ていますね。

Laradockと比較するとDevilboxは公式ドキュメントが充実しているような気がします。

https://raw.githubusercontent.com/devilbox/artwork/master/submissions_diagrams/cytopia/01/png/architecture-full.png

上記は公式の画像ですが、最小構成のApache, PHP, MySQLのみ起動することも可能です。

お客様の環境がオンプレだったり、Docker化されていない既存案件を手軽にローカルで試してみたい人に向いていると思います。

手元に既にDocker化している環境がある場合はDevilbox導入のメリットは特にないです。(そもそも全部入りなDocker環境は不要という意見もよく目にします。)

この記事でやること

  • 下記の弊社記事に必要な開発環境をMac OS X上でDevilboxを使って構築し、CakePHPのinstallと接続確認まで行います。

tech.briswell.com

手順

Devilboxをclone

$ git clone https://github.com/cytopia/devilbox

envファイルをコピー

$ cd devilbox
$ cp env-example .env

envファイルを編集

このenvファイル編集によりPHPのバージョン切り替えも可能です。

$ vim .env

Macで作業する場合、下記リンクの通りUID, GID, cache設定も.envファイルに

https://devilbox.readthedocs.io/en/latest/getting-started/install-the-devilbox.html#osx-performance

docker-compose upで各コンテナの起動

今回はhttpd php mysqlがあれば良いので末尾にhttp php mysqlと指定します。

$ docker-compose up -d httpd php mysql

PHPコンテナ内に入る

$ ./shell.sh

f:id:usami-t:20200806035432p:plain

PHP、composer、npm、Node.js、Vue CLIを確認

全て含まれていますね。 f:id:usami-t:20200806035629p:plain

CakePHP環境の構築

今回はmy-cake.locをアクセス先として繋がるローカル環境を作成していきます。

# PHPコンテナ内の/shared/httpdにて
$ mkdir my-cake
$ cd my-cake

# CakePHP4のインストール
$ composer create-project --prefer-dist cakephp/app:4.* hello_briswell

# my-cake/htdocsにシンボリックリンクを作成
$ ln -s hello_briswell/webroot/ htdocs

実行した結果、下記のようなディレクトリ構成になります。 f:id:usami-t:20200806045901p:plain

/etc/hostsの編集

Macの/etc/hostsファイルに下記の記載を追加します。

127.0.0.1 my-cake.loc

追記した結果、ブラウザにてDevilboxの管理画面であるlocalhost/vhosts.phpにアクセスするとURLが有効であると表示されます。 f:id:usami-t:20200806050244p:plain

接続確認

http://my-cake.loc/にアクセスすると、無事アクセスできました。 f:id:usami-t:20200806050623p:plain

最後に

プロジェクトを追加したい場合は、別フォルダを作成しhtdocsのリンクを作っていけば良いだけなので簡単です。

Devilboxの管理画面もリンクが色々含まれていて便利そうでした。(phpMyAdminやOpcache Control Panelなどへ遷移可能) f:id:usami-t:20200806053424p:plain

今回の記事では未実施ですが、設定を行えばhttpsも使えるようです。

手軽に開発環境を作りたいときの選択肢の一つとしていかがでしょうか。

AES-256-CBCを利用したPHPによる暗号化処理の実装

はじめまして、naoyaです。
全く別の業種からブリスウェルに入社して4年目になり、普段はお客様との打ち合わせや設計などを担当させていただいております。

新型コロナも中々収束の兆しが見えず、まだ外出がしづらい日々が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
私はリモートワークで数少ない運動であった毎日の通勤がなくなり当然のように体重が増量しましたが、家で運動が出来るゲームを購入しなんとか減量に成功しました。

今回はそんなリモートワークの中で起きた、とあるプロジェクトに途中から参画して暗号化処理のテストでハマってしまったお話になります。

AES-256-CBC

保存処理の中で、一部の値を暗号化して格納する処理を発見
暗号化処理自体は該当の項目を平文に復号し利用する別の処理が実行できていたため問題なさそうだけど、暗号化自体の確認も兼ねて別のテストで既に保存されたデータ(開発者がテスト用に作ったデータ、平文は不明)を復号して使用出来るようにもしておきたいので、再現可能かテストを続行

DBに格納された値をブラウザ上でチェック出来るツールなんかでさっと見比べて終わりかな、などと思いつつ既存の暗号化処理を利用しているとのことだったので、まずは開発者にチャットで暗号化形式について質問してみた所「SHA-256で実装しています」との回答
SHA-256はハッシュ化で、項目は平文に戻せないとダメなはずなので再度確認するも「戻せます」との返答、いまいち納得がいかないがとりあえずSHA-256でハッシュ化してみる

やはりDBに格納された文字列とは異なっている
これ以上はソースを見たほうが早いな、と思いソースを漁ってみると暗号化処理の部分には"openssl_encrypt"の関数と形式として"AES-256-CBC"が使用されていた。 なんだ、チャットの打ち間違いか。AES-256-CBCは初めて聞いたけど、ここまでわかればすぐ終わるだろう

前提
1. 入力値をAES-256-CBCで暗号化している
2. 暗号化はPHPのOpenSSL関数で実装済
3. 最終的な目的は暗号化された文字列の復号まで

opensslコマンド

AES-256-CBCがどんな形式かはわからないが、詳細は後にしてまずは実装された処理が合っているか確認したいので、再現できるようなツールがないか検索

ツールなどは見つからず、PHPやNode.jsでの実装方法などが出てくる
ローカル環境建てたりは面倒なのでなんとか出来ないか探していたらopensslコマンドの存在を発見
PHPの関数と同じ名前だしこれなら再現できそう、と思いサイトに載っていたコマンドを参考に実行

$echo "test" | openssl enc -aes-256-cbc -e -base64

で"test"をAES-256-CBCで暗号化(-eを-dにすると復号)
-base64オプションを付けてbase64エンコードして表示
これでいけるかな、と思ったらパスワードを求められつまづく
適当に入れても当然結果は一致しない
よく考えると、ソースに書いてある処理の"key"と"iv"について何もしていない
ここまで来てAES-256-CBCについて調べ始める

....
なるほど、opensslコマンドのデフォルトでは入力したパスワードと自動生成されるsaltから共通鍵である"key"と初期化ベクトルの"iv"を生成し、この2つを利用して暗号化を行うのか
それならソースの処理と同じ形でkeyとivを直接指定すればいけそう(-K "共通鍵" / -iv "初期化ベクトル" で指定が可能)

ここで改めてソース内の処理を確認して気づいた
opensslコマンドで指定できるkeyとivはhex(16進数)での指定
一方、ソースのkeyとivは文字列で送っている

あれ、これソース側で送っている文字列を変換したとしてもkeyが変わる = 暗号化文字列が変わるから無理じゃないか。。。
ということで、これ以上は自分の理解では進めなさそうなのでopensslコマンドでの再現は諦める

OpenSSL関数

当初の目的である暗号化のチェックからは逸れてしまうが、こうなるともうソースの処理を逆にしてデコードする方が早そうなのでPHPの処理を再度解読する

$ciphertext = openssl_encrypt($str, $method, $key, OPENSSL_RAW_DATA, $iv);
return base64_encode($ciphertext);

str = 暗号化したい平文
method = aes-256-cbc
key / iv = ソースで処理された値
をそれぞれ持ってきて暗号化→base64エンコードを行っている

ここまで避けてきたけどもう観念してMAMPを起動し、ローカルサーバーを建てる。 当然ソースの入力画面と処理は別のファイル、ただPHPで外部ファイルから処理読み込んだりといったソースを書いたことはないので、1ファイルで処理が実行できるように簡単にフォームを作成

<form method="post">
  <table border="1">
    <tr>
      <td>暗号化したい文字列</td>
      <td><input type="text" name="str" value=""></td>
    </tr>
    <tr>
      <td>key</td>
      <td><input type="text" name="key" value=""></td>
    </tr>
    <tr>
      <td>iv</td>
      <td><input type="text" name="iv" value=""></td>
    </tr>
  </table>
  <br>
  <input type="submit" value="実行">
</form>

とりあえずkey/ivも直接入力する形にして、暗号化処理はソースからツギハギして作成

<?php
  //constant value
  $method = 'AES-256-CBC';

  //screen input
  $str = $_POST['str'];
  $key = $_POST['key'];
  $iv = $_POST['iv'];

  // encrypt
  $ciphertext = openssl_encrypt($str, $method, $key, OPENSSL_RAW_DATA, $iv);
  $encryptresult = base64_encode($ciphertext);

  //screen output
  print ("暗号化したい文字列: $str <br />");
  print ("暗号化結果: $encryptresult <br />");
  print ("key: $key <br />");
  print ("iv: $iv <br />");
?>

これでようやく暗号化された結果(encryptresult)がDBの値と一致した
続けて、復号処理を追加

フォーム

    <tr>
      <td>復号したい文字列</td>
      <td><input type="text" name="encryptstr" value=""></td>
    </tr>

復号処理

  $encryptstr = $_POST['encryptstr'];


暗号化と逆にopenssl_decryptを使って

  $decryptresult = openssl_decrypt($encryptstr, $method, $key, OPENSSL_ZERO_PADDING, $iv);

表示部分

  print ("復号したい文字列: $encryptstr <br />");
  print ("復号結果: $decryptresult <br />");

をそれぞれ追加
注)このソースは「とりあえず動く」レベルの物なので、PHPの作法など色々おかしいかもしれませんが私は開発者ではないのでご容赦ください。

試しに"test_text"という文字列をkey = "testkey" / iv = "testiv"※ で暗号化
※実際は複雑な値が使用されていますが簡略化します

暗号化された文字列は"eivIkeGzth5HH8VgV6Biew=="、これを「復号したい文字列」に入力して同じkey/ivで再度実行すると無事"test_text"が返ってくる
やっと出来た...
f:id:bw_naoya:20200803164148p:plain


おわりに

当然といえば当然ですが、やはり暗号化は複雑なので手軽に再現出来るものでもないですね。
openssslコマンドにしてももしかしたら再現方法があるかもしれないので、ご存知の方がいらっしゃればご教授いただければ幸いです。

CakePHPにVue.jsを導入したい

f:id:phamhongson063:20200803114620p:plain

みな様こんにちは。私はSonと申します。 ベトナム ホーチミン ブリスウェル ベトナムで3年間勤務後、2018年に日本にきました。
今回は自社の活動協力の為、少しPHPとVuejsの知識共有したいと思います。間違いがありましたらコメントで教えていただけると助かります。

PHPプログラマーは、cakephpライブラリーに精通しています。
これは、サーバー側プログラミングで一般的に使用されるフレームワークです。 vue.jsとは、ユーザー側でのプログラミングの優れたサポートとして登場したJavaScriptライブラリです。 それらを組み合わせる方法とは?

今回のブログでは2つのライブラリの組み合わせを共有して、それらがもたらす力を紹介したいと思います。

最初にPHP、composer、NPM、Node.jsとVue CLIを開発機へ確実にインストールしてください。Macでターミナルを起動して、下記コマンドを実行してください。


php -v
composer -V 
npm -v 
node -v 
vue -V 

f:id:phamhongson063:20200803114646p:plain

準備
-「cd /Applications/MAMP/htdocs/」でhtdocsフォルダーに移動

CakePHP プロジェクトシステム要件
- PHP 7.2 以上
- mbstring PHP 拡張
- intl PHP 拡張
- simplexml PHP 拡張

Cakephp4プロジェクトの作成
・「hello_briswell」という名のプロジェクトを下記コマンドで作成します

composer create-project --prefer-dist cakephp/app:4.* hello_briswell」

zsh: no matches found: cakephp/app:4.*」というエラーが発生した場合は

setopt nonomatch

を実行してみて、案件の作成のコマンドをもう一回を実行してください。

Cakephp4を正常にインストールすると、図のようなフォルダー構造になります。

f:id:phamhongson063:20200803115145p:plain

「/Applications/MAMP/htdocs」のフォルダーからhello_briswellフォルダーに移動して、サーバを起動してください。


cd hello_briswell
bin/cake server

f:id:phamhongson063:20200803115221p:plain

上記の結果を見ると、プロジェクトが「http://localhost:8765/」で開始されていることがみれます。

ブラウザーで実行すると、ソースには、cakephp4のインストールが成功したことを示すページが表示されます。この画面に注意してください。最後のステップで変更されます。

f:id:phamhongson063:20200803115235p:plain

Vueをインストールする
今回はvueのソースコードをresourcesフォルダーにインストールするので、下記コマンドでインストールを続行します。


cd resources/
vue create hello_briswell_front

f:id:phamhongson063:20200803115255p:plain

インストールするVue 2を選択します。

f:id:phamhongson063:20200803115303p:plain

選択したら、インストールを続行します。 エラーが発生しない場合はインストール完了ということになります。

f:id:phamhongson063:20200803115312p:plain

「hello_briswell_front」ディレクトリに移動して、vueのインストールが成功したかどうかを確認します。


cd ./hello_briswell_front
npm run serve

f:id:phamhongson063:20200803115324p:plain

上記のコマンドを実行したとき。 サーバーVueが起動します。

f:id:phamhongson063:20200803115337p:plain 成功しました!

Vueとcakephpの関係を確立する /hello_briswell/resources/hello_briswell_frontのフォルダーで

  • Laravel Mixをインストール
npm i --save-dev laravel-mix

f:id:phamhongson063:20200803115347p:plain

  • webpack.mix.jsのファイルを下記内容で作成します

const mix = require('laravel-mix');
mix
  .setPublicPath('../../webroot')
  .js('src/main.js', './js')
  .version();

vuejsで開発して、ビルドすれば「main.js」というファイルなどが作成されます 「laravel-mix」の目的は作成されたファイルをCakephpのwebrootフォルダーに移動するためです。

こっちはCakephpプロジェクトの「hello_briswell/webroot/js」のディレクトリにmain.jsファイルを移動します。

  • hello_briswell/resources/hello_briswell_front/package.jsonのファイルのscripts部分で下記ソースを追加してください。

"production": "NODE_ENV=production node_modules/webpack/bin/webpack.js --progress --hide-modules --config=node_modules/laravel-mix/setup/webpack.config.js",
"prod": "npm run production",

その後、「npm run prod」を実行してください。

f:id:phamhongson063:20200803115401p:plain

上記のように表示された場合、ファイルは正常にエクスポートされます

f:id:phamhongson063:20200803115407p:plain

ファイルがjsディレクトリにエクスポートされたことを確認してください。

asset-mixのPluginのインストール

「/Applications/MAMP/htdocs/hello_briswell」のフォルダーで

composer require ishanvyas22/asset-mix

を実行してください。実行したら、インストールしてください。

f:id:phamhongson063:20200803115434p:plain

インストールが成功すると、上記のように表示されます。

bin/cake plugin load AssetMix

と実行してください。(目的はAssetMixのPluginをCakephpに追加します)

「hello_briswell/src/View/AppView.php」のファイルのinitializeのFunctionで「$this->loadHelper('AssetMix.AssetMix');」のViewHelperを追加

これはテスト専用であるため、templates/Pages/home.phpのファイルのすべてのコンテンツを削除します

templates/layout/default.phpのファイルで

f:id:phamhongson063:20200803121931p:plain

もう一度Cakephp Webサイトにアクセスしてください。 下の画像のように表示された場合、おめでとうございます。成功です。

f:id:phamhongson063:20200803115452p:plain 上記は、cakephpとvuejsのインストールに関する基本的な共有です。

最後に
拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

参照
https://book.cakephp.org/4/en/installation.html
https://cli.vuejs.org/guide/creating-a-project.html#vue-create
https://github.com/ishanvyas22/asset-mix
https://www.npmjs.com/package/laravel-mix

PHPのメモリについて(Part1)

f:id:yukitakai:20200805180100j:plain

どうもこんにちは。BriswellのTuanと申します。 一年半前に日本へ来ました。日本語はまだ下手ですが、今回自社の活動協力の為、少しPHPの知識共有したいと思います。 PHPは入社後に始めたので経験は少ないですが、間違いがありましたらコメントで教えていただけると助かります。

PHPは自動的にメモリ管理できますので、初めてPHP使った開発者はメモリ管理を気にしなくてもいいと考えるかもしれません。 しかし、実際のプロジェクトでは「Fatal error: Out of memory」エラーを目にしたことがあると思います。

なぜでしょうか? PHPの問題でしょうか?自分達の実装に問題があるのでしょうか?

以上の質問の為今回PHPのメモリの重要性について記載します。

①はじめに、PHPのメモリ上限は?どこで設定するのか? 環境(OS)によってPHPの設定ファイル置場は異なりますが、ファイル名は同じ「php.ini」です その設定ファイルに「memory_limit」と言う設定項目があり、そこでメモリ上限が分かります。

  例えば:

memory_limit  = 128MB (デフォルト)

調整できる?

できます。ただし、物理のメモリの上限を注意してください。

PHPは他のコンパイラインタプリタツールと同じく、メモリが必要です。
すべての変数がメモリを消費します。
変数のメモリは、使用されなくなったときに解放されます。
解析スクリプトにはメモリが必要です。
リクエストが終了すると、スクリプトを解析するためのメモリが解放されます
これは重要か?
大切です。ローカル変数だと、関数の実行が終わったら解放されますが、
グローバル変数だとスクリプトまたはアプリが終了後に解放されますので、そこまでメモリを保持します。

③Includeスクリプトの解析には、クラスよりメモリを消費します。
例えば簡単のスクリプト確認しましょう:
Includeパタン

  hello.php

<?php               
echo "Hello world!\n";              

  example.php

<?php               
$mem = memory_get_usage();              
require "hello.php";                
echo ">> used mem: ". (memory_get_usage() - $mem) ."\n";                

  実行の結果は下記の通りです。
  php example.php

Hello world!                
>> used mem: 152    

クラスパタン

  example1.php

<?php   
$mem = memory_get_usage();  
class HelloClass {  
    public function sayHi() {   
                echo "Hello World\n";   
    }   
}   

$obj = new HelloClass();    
$obj->sayHi();  
echo ">> used mem: ". (memory_get_usage() - $mem) ."\n";    

  実行の結果は下記の通りです。
  php example1.php

Hello world!    
used mem: 72

メモリ容量はByteです。結果を見ると、クラスの実装はちょっと面倒ですけど効率的です。 Includeはクラスの実装よりメモリを2倍使用しました。 MVCプロジェクトにViewの場合はIncludeを使用してもいいですが、Controllerなどはクラスの方を使用してください。

④オーバーヘッドメモリ
例えば下記のスクリプト

  example2.php

<?php
$mem = memory_get_usage(); 
$a = str_repeat('a', 1024); 
echo ">> used mem: ". (memory_get_usage() - $mem) ."\n";

  実行の結果は下記の通りです。
  php example2.php

>> used mem: 1280

なぜでしょうか?基本的に$aは1024桁数、1桁数1Byteですが、結果は1280Byteになります。

原因としてはPHPのメモリ管理方はオーバーヘッドあるためです。

細かいことは次回話しましょう。

オーバーヘッドがありますので、PHPのメモリは上限設定ギリギリまで使わないでください。

商品色分類で学ぶAI

f:id:KenjiU:20200726001419j:plain
紺色らいおんさんによる写真ACからの写真

一昔前までは実際に足を運んで自分の目で見ないと真実が見えないものが多かったですが、情報化社会の現代は、様々な情報であふれています。もちろん誤った情報も数多くありますが、正確な情報を探しやすい世の中です。家に居ながらでもインターネットを通じ外の世界が色々と分かります。単に知識を得るだけなら大変効率的です。

ただ、実際にその場に行って目で見て体験した情報というものはなかなか記憶から消えないものです。単なる知識としてだけではなく、成功・失敗経験など様々な実体験も記憶に残るので、他のことにも応用しやすいといえます。いわゆる人生経験の差となりやすい部分ではないでしょうか。

聞くだけでなく実際に見てみる。また、見るだけでなく、考えて行動に移すことも大事かと思います。

僕は長く日本を離れていた時期があり、今まで日本で生活していて当たり前であったことが海外では当たり前ではないことを目の当たりにしました。色々と指摘を受け失敗を重ねることで、かつては頑固一点張りだったのが、他の人の意見を素直に聞きつつ、物事を少し客観的に見れるようになったかな(?)と思います。

tech.briswell.com

さて、今回は、上記の記事の作者でAI&IoT担当(かつマジシャン)の大澤さんのAI解説動画をご紹介します。

「百聞は一見にしかず」ぜひぜひご視聴ください!

全部で8章に分かれています。

第1章(AIとは)

youtu.be

概要:AIとは何なのか?歴史や定義からAIを学んでいきます。

第2章(クラスタリングとは)

youtu.be

概要:実用的なAIの一つであるクラスタリングを学んでいきます。

第3章(商品色分類への応用)

youtu.be

概要:クラスタリングを商品色分類へどのように応用できるか学んでいきます。

第4章(K-meansを使った商品色分類)

youtu.be

概要:クラスタリングアルゴリズムの一つである「K-means」で実際に色分類を試していきます。(大澤さんお気に入りのライブラリ情報もあります)

第5章(商品色分類の結果)

youtu.be

概要:K-meansで色分類してみた結果を解説していきます。

第6章(商品色分類の改良)

youtu.be

概要:どのようにして色分類の改良ができるか説明していきます。

第7章(減色処理を追加した色分類)

youtu.be

概要:減色処理を追加した色分類を試していきます。(大澤さんの考察テクニックが光ります)

最終章(まとめ)

youtu.be

概要:クラスタリングとは、そしてAIとはどのようなものか、まとめになります。

いかがでしたでしょうか?

AIとはどのようなものか、具体的にAIでどのように分析できるか、がとても良く分かりますね。これからもこのような解説動画をどしどしアップしていきますので、ご期待ください!近々ライブ配信もする予定です。

Briswell AI Team

ExcelファイルからPDFファイルの変換で右往左往した話

こんにちは。このコロナ状況下みなさまどうお過ごしでしょうか?
私、kobayashiこと略名kobaと申します。
今日は駆け出し社員のkobaが実際に起きたExcelの出来事を紹介したい
と思います。
みなさまはExcelファイルからPDFファイルに変換されることはあるでしょうか?

私は、最初「ExcelファイルからPDFファイルにして」と上司に言われた時
Excelってそんなことできるの?すごいじゃん、
と思ったくらい何も知らない状態でExcelを使い始めた状態でした(笑)
最近の出来事でExcelファイルをPDFファイルに変換する作業がありました。

ExcelファイルをPDFファイルにするには

f:id:briswellyuki:20200715183809j:plain PCの上部のExcelの右のファイル押下→名前を付けて保存
→ファイル形式をPDFにして保存
f:id:briswellyuki:20200715183912j:plain

はい、これで終わり........これ終わったらお昼ご飯買いに行こう〜♪
と思ったらPDFファイル変に右端と下が見切れて改ページされてる。。。。
1ページで出したいのに。。。。
f:id:briswellyuki:20200715184212j:plain 色々思考錯誤してみましたが、どうにもできない
しょうがない。。。最終奥義を使うか。。。

チャットを起動して先輩にご教授賜る
改ページ設定結構適当だから自分で調整してとのこと

改ページの設定

改ページの設定はExcelの表示タブの改ページレビューで変更できます
f:id:briswellyuki:20200715184259j:plain 見たら途中で改ページされてました~_~;
改ページの設定終了〜変換したらお昼だ〜♫
名前をつけて保存っと.........あれ?なんで?前と同じく見切れる
そこから30分ぐらい色々調べて格闘。。。わからん
見かねた先輩が大丈夫か聞いてくれた
修正したファイル送ったら見切れないPDFファイルで変換できたとのこと
なんで?なんかの設定?Excelのバージョンが違うせいなのかなぁ。。。
とりあえずは先輩が送ってくれたPDFファイル使えばいいですが
これから変換する作業あったらどうしよう、と思っていると

上司がPDFへの変換方法が原因ではないかとのチャットが入る。
あぁ。。そういえばプリントからPDFで保存できたことを失念してました。

プリントからPDFで保存

f:id:briswellyuki:20200715185311j:plain プリントからPDFで保存したら1ページのPDFファイルできました〜
どうやら名前をつけて保存するPDFへの変換方法は
勝手に改行変えてくることがあったりするらしいです。
ExcelからPDFファイル変換作業は
プリントからPDFで保存しようと心に誓うkobaであったのでした。

ささっと作れたDockerのMySQL5.6

はじめまして。コロナの影響により2020年4月に中途入社してから3ヶ月間フルでリモートワークとなり、7月に初めてオフィスに出社したid:rosoneです。

リモート歓迎会、リモート入社手続き、リモート引き継ぎ、と数年前には想像もしていなかった働き方が日常となりつつあります。

はじめに

Macで開発していく上でローカルにデータベースを持ちたくなりました。

ローカルにデータベースを作成するための様々な手法が存在している中、私にとってDockerがベストな選択肢となったので、その一連の流れを紹介します。

以前試したことがある他の方法の所感をまとめます。(3~4年前の記憶なので、今は状況が変わっているかもしれません)

  • Macにグローバルインストール:home brewでささっと導入はできるものの、複数DB(異なるバージョン)の切り替えが面倒
  • vagrantvagrant起動中はPCリソースを多めに使用しているのか、全体的にPCが重くなってしまった(仮想環境上でOSが動いているのでしかたない)

Dockerなら上記で抱えていた問題を一挙に解決してくれそうだが、Dockerでmysql環境を作るのは初めてなので構築に時間がかかってしまうかな…と尻込みしていました。

しかし思いのほか簡単に作れたので、作成の手順を紹介します。

0.事前準備

Docker Hub

上記からDocker Desktop for Macをダウンロードし、インストールを行います。

インストールが完了するとDockerコマンドが使用できるようになるので、下記のコマンドを実行してversion情報が表示されていれば成功です。

$docker version
Client: Docker Engine - Community
 Version:           19.03.8
 API version:       1.40
 Go version:        go1.12.17
 Git commit:        afacb8b
 Built:             Wed Mar 11 01:21:11 2020
 OS/Arch:           darwin/amd64
 Experimental:      false

Server: Docker Engine - Community
 Engine:
  Version:          19.03.8
  API version:      1.40 (minimum version 1.12)
  Go version:       go1.12.17
  Git commit:       afacb8b
  Built:            Wed Mar 11 01:29:16 2020
  OS/Arch:          linux/amd64
  Experimental:     false
 containerd:
  Version:          v1.2.13
  GitCommit:        7ad184331fa3e55e52b890ea95e65ba581ae3429
 runc:
  Version:          1.0.0-rc10
  GitCommit:        dc9208a3303feef5b3839f4323d9beb36df0a9dd
 docker-init:
  Version:          0.18.0
  GitCommit:        fec3683

1. イメージのpull

イメージを Docker Hub から取得します。

$docker pull mysql:5.6

今回の開発ではmysql5.6を使用しているので、ローカルも同じバージョンで作成するために mysql:5.6 を指定しています。

バージョンを指定せずに実行すれば最新版のイメージを取得できます。

$docker pull mysql

5.6以外のバージョンも指定可能です。

$docker pull mysql:5.7

2. コンテナを作成する

コマンドを実行してコンテナを作成します。

コマンドの末尾に先程pullしたイメージを指定します。今回はmysql5.6で作成したいので、mysql:5.6を指定しています。

$docker run --name お好きな名前をつけてあげてください -e MYSQL_ROOT_PASSWORD=お好きなルートパスワード -e MYSQL_USER=お好きなユーザー名 -e MYSQL_PASSWORD=お好きなパスワード -p 3306:3306 -d mysql:5.6

実行結果

$docker run --name onamae -e MYSQL_ROOT_PASSWORD=rootpass -e MYSQL_USER=admin -e MYSQL_PASSWORD=pass -p 3306:3306 -d mysql:5.6
4b6970430841f4f4d9aef5602dfd8fd1a36766c73da2307006d45e09123fbbbb

今回はonamaeという名前で作成しました。

コマンドが成功したら、Docker Desktop上で下記のように表示されており、起動済みの状態で作成されていることを確認できます。

f:id:rosone:20200708193407p:plain
step2-2

3. 作成したデータベースに接続する

すでに2.の手順でコンテナは起動済みなので、アクセス情報を入力して接続します。

接続ツールはお好きなものを使用して問題ありませんが、今回はSequel Proを使用します。

ユーザー名とパスワードは作成時のものを指定するので、今回は下記を指定します。

  • ユーザ名:admin
  • パスワード:pass
    f:id:rosone:20200708193828p:plain
    step3-1

接続のテストをしてみると、疎通に成功しました。

あとはそのまま接続すれば、データベースにアクセス出来ます。

f:id:rosone:20200708193837p:plain
step3-2

おわりに

今回はイメージのpullからコンテナの立ち上げまでを紹介しましたが、Dockerにはまだまだたくさんの機能があり、奥が深いです。

本記事では紹介できませんでしたが、Dockerfileというファイルに設定を記述することで、コンテナの構築を自動化することもできます。

コンテナの構築を自動化することで、チームメンバーに配布して同等のローカル環境を構築してもらう、Amazon ECS等を利用して本番環境も構築しちゃう、など嬉しいことがたくさんあります。

私はまだコンテナの構築自動化はやったことがないので、実際に試してみて良い感じだったら記事にまとめようと思います。

社員旅行 動画のご紹介!!(過去の)

どうもこんにちは。 ブリスウェルのとしと申します。

東京都では新型コロナウィルスの感染者数が再度増加傾向にあり、中々お外に出れない日々が続いてますね...
私はこの土日、旅行に行きたい気持ちを抑えるために、過去の社員旅行動画をみてニヤニヤしてました。

弊社では、毎年11 ~ 12月頃に社員旅行に行ってます。
国内の時(昨年は熱海旅行でした)もあれば、ベトナムメンバーと合流し、ベトナムの観光地に行くこともあります。

過去に2回、社員旅行の動画を作成したので、今回は社員旅行動画をご紹介いたします!


2016年 ベトナム フーコック

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www.google.com

場所は真上がカンボジアです。
4年前ですが、2日目に行った遊園地がとても印象的でした。
遊園地の中に、水族館と巨大なプールがついてました。
プールサイドで昼間から飲むビールはとても美味しく、直角落下するウォータースライダーに泣きそうになりながら乗った記憶があります。 (代表と取締役、ベトナムの代表と4人で乗りに行って、「とし、最初行け」と言われた記憶があります。パワハラではないです。代表などもみんなで一緒に楽しみましたという意味です。)
宴会といえば
「モッハイッバー ヨォー!!!!!!(Một Hai Ba Vô!!!!!!)」と言い何度も何度も乾杯をします。
Một → 1
Hai → 2
Ba → 3
なので、「1,2,3 ダー」的な感じかな?

とても楽しかった思い出なので、また行きたいな〜。

2018年 ベトナム クイニョン

www.youtube.com

www.google.com

今度は中の方の地域です。
本当はダイビングなどが計画されていたそうですが、天気に恵まれず...(雨もありましたが、かなり風が強かったです。)
割とのんびりとした旅行で、海をみながらココナッツジュースを飲み、とても癒された記憶があります。

どちらの動画にも登場しますが、2日目の夜はみんなでパーティーをしています。
チームに分かれ、特定のゲームを行い、勝者は景品がもらえるような物でした。

日本だと結婚式でビンゴを行ったりしますが、あまり社員旅行でこういったゲーム的なのはやらないですね。
とても新鮮で、言葉がわからなくてもチームで団結して、盛り上がれることができたのでとてもおすすめです。


2019年 熱海旅行

最後に、これは昨年の熱海 社員旅行の画像です。

f:id:Toshi_bw:20200713165352j:plain
熱海旅行
この時はビンゴ大会を行い、1等は「ディズニーランド」のペアチケットでした。
その後、弊社 AI & IoT 担当 大澤先生によるマジックショーがありました。
間近でマジックを見るのは初めてでした... どんなに近くでみても全くわからず、AI & IoT もできてマジックもできるとても稀有な存在です。


今年は社員旅行に行くことは難しそうですが、またみんなでいける日を待ちながら日々、良いシステム開発を行い、お客様に貢献して行こうと思います。

社内のディジタル・トランスフォーメーション

f:id:brix:20200708182201j:plain Photo by Jezael Melgoza on Unsplash

こんにちは、加藤です。 さて、最近はDX、ディジタル・トランスフォーメーションというキーワードが百花繚乱ですが、ブリスウェルはお客様のDXを支援しているので、このあたりについて書いてみます。

コロナによるソフトウェアの活用、オンライン化の加速

今回の新型コロナウィルスで、リモートワーク関連のシステム、ツールの注目度が一段と上がりました。 弊社ブリスウェルは業務システム、SaaS、モバイルアプリ、IoT、AIなどのソフトウェア開発をかれこれ10年以上やっているのですが、これほど急速に市場の環境が変わった事は記憶にありません。

ソフトウェア企業である弊社が、クライアント企業のIT化・デジタル化を提案・推進していく中で、最も難しいことの1つに、 業務プロセスや意思決定プロセスのデジタル化による効果を事前に予測する、あるいは定量的に概算すると言う点があります。 誰もが効果が大きいことは分かっているのに、それがどれくらい大きいかという規模感になると、クライアントのメンバー間でも元にするデータや意見がわかれ、精緻に予測出来ないことも多いかと思います。 一方で、大まかな方向性を決めて一気呵成にDXできる企業は、その俊敏さで今まで大きなアドバンテッジを得て来ました。

ところが、今回のコロナ渦によって、ディジタル化は多くの企業にとって死活問題であるということが明らかとなってしまいました。 例えば、オフィスワーカーにとってオンライン会議ツール、チャット、ワークフローツールがマストであるというレベルの説明は、全く不要となりました。

note.com

コミュニケーション領域ではどの会社も新たにZoom、GoogleMeet、Slack、Teamsなどを取り入れて、メールと電話からの脱却、代替がなされたと思います。 積年の課題だった「脱エクセル」が急に加速してきたという話も聞きます。 結果、こういった施策ではもう差別化にならなということなのかと思います。

オンラインツールを利用するからオンラインファースト、ソフトウェアドリブンへ

僕はここ数か月はもう一歩踏み込んで、オフラインからの脱却、代替ではなく、オンラインベース、オンラインファーストの業務への転換をご提案しているところです。

そもそも、僕たちのようなソフトウェア開発会社は、従来から開発タスクのほとんどをオンライン上で管理してきたという経緯があります。 PJTのマスタスケジュール、人材リソースのアサイン、WBS管理、Q&A・ターミノロジーなどのKM機能程度は、数年前から非エンジニアの利用を含めてほとんどオンラインのチケットツールに一元化されています。 エンジニアチームはgit、CI/CD環境を使って、ソースの管理したり、テスト・デプロイ自動化を進めています。 このあたりのレベルはもう一般的ですね。

ブリスウェルではもう一歩踏み込めるかどうかというところで、エンジニアチームのやり方を全社的に取り込んで、 例えば、設計チームが作成するドキュメントも徐々にgit管理に移行したりなんてことも起こっています。

もう少し時間がかかりそうですが、このままツール間の連携が進めば、オンラインツール側がPJTをドライブしてくれるようになるかもしれません。 例えば、プロジェクトマネージャが行っている進捗管理タスク程度なら、ソフトウェアが巻き取ってくれることになると思います。(というか既にほとんど巻き取っています。)

考え方としては、

・旧来の「オフライン業務をベースとして、オンラインで出来ることはオンラインにする」から、 ・今後は「全部オンラインに載せて、ソフトウェアベースでのオペレーション最適化を図る」

になるのかなと。

僕たちソフトウェア開発企業の場合

我々のバリューチェーン(古いですね)というか、業務フローでは、妄想、構想、計画、要件定義、設計、開発、検証、導入・・・とあるのですが、 後半になるほど管理が仕組み化できて、ソフトウェアドリブンになっています。

・人が、プロジェクトをタスクに分割し、 ・ソフトウェアが、タスクを人にアサインし、 ・人は、タスクをこなしpushする。 ・ソフトウェアが、検証・マージ・デプロイし、・・・ ということがなるんだろうなと感じています。

そうなれば、プロジェクトマネージャは重要な意思決定、ビジネスやプロジェクト全体の成否を左右するディシジョンに、より時間を使えることになります。 設計担当者は、UIや機能の仕様詰めの際に、PoC、R&Dにもっと時間を使ったりできるかもしれません。

開発チームへのインパクトはさらに大きくなります。 技術的な難易度の高い領域、例えば最近のアーキテクチャではBFF(Backend For Frontend)レイヤーの設計難易度が上がっているので、 こういった付加価値の高い部分に腰を据えて議論できるようになると思います。

ただ、聞こえようによっては、「オンラインツール・ソフトウェア・プラットフォーム側がマネッジし、人側がそれに沿って動く」と言うのは、ちょっとディストピアな雰囲気がします。 僕はそういう意図ではなく、どちらかというと、人が本当にクリエイティブなところ、差別化できる所により多くの労力をかけられるようになるのではないかと言う側面に期待しています。 Software Driven(ソフトウェア・ドリブン)ではなく、Software Inspired(ソフトウェア・インスパイアード)のような感じです。 当面、社内ではこういったDXはどんどん進めていきたいと思っています。

思想、手法、ツールについて、なかなか全部を書くことが出来ないのですが・・・、ぜひ他のソフトウェア開発企業の方の話を聞いてみたいです。