こんにちは大澤です. こちらの記事(クラスタリング勉強会 - Briswell Tech Blog)でAI勉強会を実施した大澤です.
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さて,新型コロナウィルスの騒ぎがあり,ブリスウェルでは3月からリモートワークを実施しています.7月からは様子をみながら徐々に出社(時差出勤)の方向性になっていますが,引き続きリモートのメンバーもいます. 通勤時間が0になるという最大のメリットを享受していましたが,4ヶ月も続くと不便な点も出てきます.
例えばリモートだと相手の状態がわかりません.
出社してれば「今MTG中かな」「もう帰っちゃったかな?」というのが分かります.(わからないときもあります)
昼休憩に入るときも,リモート時はチャットで休憩に入る旨を伝えています.
なんとなぁく不便だなぁと感じていたので,ブリスウェルのIoT担当として何かソリューションを考えようと思い立ちました. これはつまり,古き良き「行き先掲示板」をIoT化してあげたら良いのかも知れません.とするとこんなものはいかがでしょう.
ステータス管理ボックスと名付けました.決してふざけているわけではありません.
説明しますと,これは手のひらサイズの箱(or ブロック)のデバイスです.例えば「出社」の面を上にするとその人のステータスは「出社」となり,「MTG」の面を上にするとステータスが「MTG」となります. このデバイスを各メンバーが持ち,それぞれのステータスデータをサーバに送ってあげることで,各メンバーのステータスを確認できるじゃないか!というわけです. これを実現するためには,どの面が上になっているかを知る必要があります.これは加速度センサをデバイスに仕込んであげればできそうです. また,データをサーバーに投げるので,ネットに繋いであげる必要もあります.
なんとなくできる気がしてきたので,早速作ってみました.
【用意したもの】
ESP-WROOM-02はarduino IDEを使用して開発できるので非常に楽です.
また,加速度センサはアナログ出力ではなく,デジタル出力でないといけません. (ESP-WROOM-02にはアナログ入力ポートが1つしか無いので,3軸のアナログデータを取得するのが難しいためです)
【作ってみる】
こんな感じで接続して,arduinoIDEでプログラムを書き込んであげると…
なんと加速度が取得できます.X軸,Y軸の値は小さいですが,Z軸の値が大きく出ていますね.つまりデバイスは上向きであることがわかります.
次にESPをWiFiに接続してセンサデータをサーバに投げます. PHPで受け手側のプログラムをなんとなく書き,ローカルサーバを立ち上げ,センサデータを投げるプログラムをESPに書き込みます. ブラウザを立ち上げて,作ったデバイスの向きを色々変えてみます.すると…
出社!
この向きだと…
お昼! …ん??
うーん,向きに応じて異なるデータを送ることはできていますが,表示の仕方に工夫が必要ですね…この辺りは他のメンバーの方が得意そうです.
表示はどうにかしたいですが,やりたいことはできました. こういうのは未完成でも基本的な機能ができた時点で人目につく場に出してフィードバックをもらうべきだと偉い人に教わりました. いかがでしょうか.
ステータスを管理してメンバーで共有するだけならそういうWEBサービスを使えばいいだけですが,リアルの世界の動作と紐付けられるのはIoTの強みだと思います.
なかなか外出できない土日を有意義に過ごすことができました.