こんにちは、ブリスウェルの山口です。
今週水曜日から3日間、幕張メッセでJapanITWeekが開催されます。
ブリスウェルは業務アプリ、WEBアプリ、スマホ・タブレットアプリなどのシステム構築を主力事業としてきましたが、 2−3年前からはIoTやAIなどの新しい技術領域でのプロジェクトも経験してきており、今回はAI自動化展に出展致します。
最近のバズワードともいえるDX(デジタルトランスフォーメーション)とは何なのか、ブリスウェルがどのように関わってくるのかを考察してみました。
ということで、今回はブリスウェルの視点で捉えたDX(デジタルトランスフォーメーション)というテーマで書いていこうと思います。
DXとは?
そもそもDXとかデジタルトランスフォーメーションとは何なのか調べてみました。
経済産業省が中心となって推進しているデジタルトランスフォーメーションに向けた研究会では以下のように定義されています。
「企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、 新しい製品やサービス、新しいビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」
また、企業が生き残るための鍵として、以下のようなポイントを挙げられています。
「DXを実装する第3のプラットフォーム上のデジタルイノベーションプラットフォームの構築において、開発者とイノベーターのコミュニティを創生し、分散化や特化が進むクラウド2.0、あらゆるエンタープライズアプリケーションでAIが使用されるパーペイシブAI、マイクロサービスやイベント駆動型のクラウドファンクションズを使ったハイパーアジャイルアプリケーション、大規模で分散した信頼性基盤としてのブロックチェーン、音声やAR/VRなど多様なヒューマンデジタルインタフェースといったITを強力に生かせるかにかかっています。」
なるほど、そういうことですね。とても幅広い領域を一言のキーワードで表現していますね。
色々な企業の文脈で使用されるため、フワっとしてとらえどころが難しい言葉だったんですね。
でも、まだ一つ疑問が残ります。
何で「X」やねん?
トランスフォーメーション Transformation どこに「X」があんねん?
英語の接頭辞「trans-」が「交差する、横切る」のような意味を持ち、視覚的に「X」と表現されたということのようです。
英語がネイティブではない日本人としては、なかなか頭の中に定着しにくい一つの原因かもしれません。
せっかく調べたので、展示会でセールストークの一環で使っちゃいます!
DXを進める上での課題
企業がDXを推進していく上で大きな障害となるのが、レガシーシステムです。
社歴が長ければ長いほどレガシーシステム問題は大きなものになっていると思います。
ブリスウェルの関わったプロジェクトでも様々なレガシーシステムがありました。
大手企業様の場合は、特に基幹系システムがレガシーシステム化していて、予算的にもスピード的にもそこに手を入れずらいということで、クラウド技術を使ってスピーディにサブシステムを構築したケース。
中堅企業様の場合は、業務データを非オープン系のソフトやAccess・Excelで管理していたが、リアルタイムに取引先とデータを共有したりできないため、クラウド基盤をベースに基幹システムを再構築したケース。
などなど
ベンチャー企業様の場合は・・・レガシーシステムはほとんどありませんでした。
ブリスウェルではお客様から特に指定が無い場合は、クラウド上にシステム構築をすることがほとんどです。
AWS、Azure、GCPなど様々なクラウドプラットフォームを活用しています。
AWSに関してはテクノロジーパートナーであり、専門技術者も在籍しています。
そういう意味では創業以来ずっとお客様の「DX」をシステム面でサポートしてきたことになり、特段新しいことではないのかもしれません。
デジタルトランスフォーメーションに向けた研究会のレポートでは、レガシーシステムの問題として以下のような問題が取り上げられています。
・ドキュメント未整備のため調査に時間がかかる
→ ブラックボックス化が問題の本質
・レガシーシステムとのデータ連携が困難
→ 事業部ごとの最適化を優先し、データが全社最適化されていない
・影響が多岐に渡るため試験に時間がかかる
→ IT関連費用のうり8割以上が既存システムの運用保守に充てられている
これらの問題は以下のような調査結果からも確認ができます。
DXの実現方法
デジタルトランスフォーメーションに向けた研究会のレポートにとてもわかりやすい考え方がありましたので、ご紹介します。
情報資産の分類
A.頻繁に変更が発生し、ビジネス・モデルの変化に活用すべき機能は、クラウド上で再構築
B.変更されたり、新たに必要な機能は、クラウドへ追加
C.肥大化したシステムの中に不要な機能があれば、廃棄
D.今後、更新があまり発生しないと見込まれる機能は、その範囲を明らかにして、塩漬け
AとBがまさにお客様と共にブリスウェルが実施してきたプロジェクトそのものです。
場合によっては、今後のビジネスの拡大や拡張性を見据えて、共通API化するコア機能を検討するなど、構想策定や要件定義など上流フェーズでは様々な議論を重ねてきています。
ビジネスとシステムの融合が進み、世の中のスピードが加速する中で、差別化するために経営資源を投入すべき対象を絞り込み、一気にDXを進めるという決断が求められているのだと感じています。
ブリスウェルのDX
私たちブリスウェルもお客様と共にDXを実現するため、新技術に挑戦しながらお客様へのサービス提供の付加価値を高める努力を続けています。
そのチャレンジの一環として、中小企業向けクラウドERPソリューションをリリースしました。
https://ai-cata.com/
自社でクラウドサービスを提供することで、受託開発事業の範囲ではチャレンジしきれなかった技術投資を行い、DXの担い手としての知見を広げていくつもりです。
ITサービス産業の規模の中に占めるパブリッククラウド関連市場はまだまだ小さい状況ですが、この波が増大することは間違いありません。
受託開発事業ではお客様のDXを実現し、自社サービス事業で自らのDXを実現する。
この2つの事業をクロスオーバーさせながらブリスウェルのDXを進めていこう!というイメージです。
今回はDXをブリスウェルの視点で書かせていただきました。
皆様のお役に少しでも立つことができたら幸いです!