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20代に読んでほしい書籍

こんにちは加藤です。 8月はオリンピック・パラリンピックのないまま今日で終わり、明日から9月になります。 2020年も残り4ヶ月、123日しかないです。

f:id:brix:20200831212406j:plain Pic by Skeeze at Pixabay

ブログネタに困っていたところ、社員がお題をくれたので乗りたいと思います。

・20代に読んで欲しい書籍

これ読んどきなさい的なやつを、経営者目線で書いて欲しいです。 社員のだれかが読んで、アンサー記事を書くところまでストーリー化したいです。

20代に読んでほしい書籍を紹介するなどと、おこがましいなと思いながらも、 ブリスウェルは平均年齢も若いので、初老の僕はそういう役割なのでしょう、素直に書きます。

そもそも僕の20代の頃はまだKindleがなく、紙の本を書店で買う時代〜ネットで買う時代の過渡期だったと思います。

以前勤務していた会社では、週次サーキュレーション(社内配送サービス)があったので、

Amazonから会社に送って転送してもらい、出張先でうまく受け取るといった、おばあちゃんの知恵のようなライフハックがあったものです。

今回は20代のころの本の読み方と、今の読み方をmixしながら紹介したいと思います。

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20代に読んでほしい書籍

20代のころはPJTに入る際には、関連する領域の本を10〜20冊程度まとめてざっと読むということをやっていました。

大きめの書店、当時の八重洲ブックセンターや、渋谷ブックファーストなどへ行って、お目当ての領域の目についた本を手当り次第、持てるだけ買います。

多くのビジネスマンの情報収集法にこの手法が出てきますので、僕も誰かに勧められたのかもしれません。

ただこの読み方はおそらく名前がついていません。

「スタメン20」などと呼びたいところですが、尾原和啓さんの「本のメートル買い」が一番適切かと思います。 logmi.jp

① ウォームアップ

短期間でビジネスパーソンとしてのいろはを身につけるための、入門編の定番たちです。

・入社1年目の教科書 岩瀬 大輔 (著)

何度か社内で新入社員に配った気がします。

就業経験・起業経験のない新人向けに心構えを説く本としては最高の1冊、これだけで十分だと思います。

・経済ってそういうことだったのか会議 佐藤 雅彦 (著), 竹中 平蔵 (著)

広告・メディア界と経済・アカデミア界のスーパースター同士の対談で、 マクロ経済・ミクロ経済の基本的な考え方を、柔らかい文章で書いてあったと記憶しています。

・コンサル一年目が学ぶこと 大石哲之

最近斜め読みしたのですが、平易な文章で若手に向けたハウツー本で、受け入れやすかったと思います。

MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣 シバタ ナオキ (著)

MBAも英語も重要だと思いますが、決算を読めるとあるいは読む習慣があると強いでしょうね。

・図解入門ビジネス シリーズ

未だにですが、就職活動大学生向け・初心者向けのイメージのあるこのタイプの書籍も大好きです。

このシリーズと類似シリーズで計20-30冊は買ったのではないかと思います。

結局は、業界・企業に詳しくなればなるほど、こういった入門書に書いてあることが必ずしも正しくない、新しくないことがわかるのですが、 初心者が数時間で概要を掴むにはうってつけです。

ユースケースとしては、移動や出張の際にぷらっと書店に寄り、本格派に加えてこういった入門書を書い、まず入門書で肩慣らしするというのがよくあるパターンでした。



② 考え方の基礎

考え方を考える、見せ方を考えるなどと思考自体についての書籍達です。

・企業参謀 戦略的思考とは何か 大前 研一 (著)

今となっては経営学(経営工学)がデータドリブンとなって、これが書かれたときとは意思決定の依拠となるデータ・ファクトの厚みが全く違うのですが、 考え方の教科書としては未だに名著と言えると思います。

何度か紙で買った気がしますが、今はKindleで廉価版が出ていて良いですね。

・意思決定のための「分析の技術」 後 正武 (著)

こちらもかなり時代を感じる内容ですが、考え方の基礎として良い教科書です。

今はビッグデータをツールに打ち込めばあとはソフトウェアが分析してくれるというのが早いのでしょうが、その背景を理解しておくことが重要かと思います。

・考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則 バーバラ ミント (著)

こちらも定番のハズですがKindle版がありません。人気ないのでしょうか。

「君の話はわかりづらい」などと言われる若手は是非読んで体得すべきかと思います。 うちの20代の皆さん、敢えて一冊だけといえば、これです。これをまず読んでください。

③ 業界のいろは

インターネット、ソフトウェア開発、エンタプライズ、DXなどと、インダストリー(業界)カット・業務領域カットなどでフォーカスを絞って集中して読むのが良いと思っています。

※この「インダストリーカット・業務領域カット」は、コンサルファームやエンタプライズSIでは一般的なのですが弊社のような若い会社にはあまり浸透していないので、別の機会に書きたいと思います。

・インターネット的 糸井重里 (著)

2001年時点でインターネットを「リンク」「フラット」「シェア」と特徴づける糸井さんの慧眼に、やられます。

・【全15巻合本版】角川インターネット講座 村井 純 他 (著)

村井先生に始まりJoi Itoに終わる壮大なSagaです。

・令和2年版 情報通信白書 総務省 (著)

敢えて読まなくても良いのですが、最新情報があふれるなか少し立ち止まって、ストックとなっている公知の情報を眺めて見るというのも良いものです。

自分たちが思っているより、テクノロジー自体はもっと先に行っている一方、その社会実装は全然進んでいません。

パラノイアだけが生き残る アンドリュー・S・グローブ (著)

僕の20代の頃はWinTelが兎に角強くて、ペイジとブリンが出てくるまでは、ビル・ゲイツアンディ・グローブがヒーローでした。

最近、新装で再発されたので新しいバージョンが良いと思います。

トヨタ生産方式 大野 耐一 (著)

最後は少し毛色が違います。 20台の頃、以前の会社で僕は通信業界の部署にいたので、製造業に深い造詣があるわけではないですが、最近Kindleで見つけたので紹介です。

製造業の生産管理、在庫・BOM管理、原価管理の基礎があると、エンタプライズ領域なら他業界でもなんとかなります。

また業界の大著は抑えておくと、クライアントと最低限のプロトコルがあいます。

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なお、今回紹介したのは仕事の為のインプットという観点での書籍です。

つまりはPJT開始時に情報のシャワーを浴びるときの書籍たちなので、複数冊を並行して辞書のように使うのが通常です。

Kindle版へのリンクで紹介しましたが、上記の用途を考慮すると紙の本の方が使い勝手が良いかもしれません。



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