今回は江戸言葉です。
「するってえと何かい!」
このような勢いがある「べらんめえ口調」の言葉です。落語や時代劇で良く使われるので、聞き覚えがある人も多いのではないでしょうか。100万都市の江戸には、武士、職人、商人など様々な身分の多くの人が行き交っていました。テンポよくユーモアもある言葉使いがコミュニケーションの潤滑油にもなっていたようです。
「味噌汁で顔洗って出直してこいってんだ!」
相手があまりにふざけている時に使うフレーズですが、つい笑ってしまいますね。現代に生きる私たちも粋な江戸の会話術、参考になるのではないでしょうか。
さて、江戸ブログではなく、テックブログなので...
現代の言葉を江戸言葉に変換するツールを作ってみましょう。
PythonでGUIを構築できるライブラリ「tkinter」を使用します。
import tkinter from tkinter import messagebox #辞書を定義 edo_dict = { 'ありがとうございます':'ありがとうございやす', 'ください':'くれっ', 'すごい':'すげぇ', 'そうですか':'そうかよ', 'たいした':'てぇした', 'ですか':'かよ', 'ですね':'だぁね', 'ですよ':'だぜ', 'とても':'えれぇ', 'ない':'ねぇ', 'はい':'おぅ'} #ボタンをクリック時に実行 def button_click(): input_value = input_text.get("1.0",'end') #テキストボックスの文字の最初から最後まで読み取る dict_list = [] #変換リスト for i, one_dic in enumerate(edo_dict.items()): #辞書を読み込む input_value = input_value.replace(one_dic[0], '{'+str(i)+'}') #入力値に変換対象があれば変換されるようにセット dict_list.append(one_dic[1]) #変換リストに追加 input_value = input_value.format(*dict_list) #変換実施 messagebox.showinfo("クリックイベント",input_value) #画面に変換結果を表示 #ウインドウの作成 root = tkinter.Tk() root.title("江戸言葉変換ツール") root.geometry("360x450") #テキストボックスの作成 input_text = tkinter.Text(width=40) input_text.place(x=10, y=50) #ラベルの作成 input_label = tkinter.Label(text="粋でいなせな言葉に変換しやす") input_label.place(x=10, y=20) #ボタンの作成 button = tkinter.Button(text="江戸言葉に変換",command=button_click) button.place(x=10, y=390) #アプリの待機 root.mainloop()
コードを実行し、何か言葉を入力します。
変換ボタンをクリックすると、粋でいなせな江戸言葉に変換されます。
とーんときたね!