ロボットがすぐそばに

先日、池袋を歩いていたところ「ロボ酒場 期間限定オープン!」という看板を見かけました。

看板の写真をよく見てみると、工場などで見かけるロボットアームがマドラーを持っています。急いでいたので立ち寄ることはできませんでしたが
調べてみると・・・
池袋駅南口の養老乃瀧「一軒め酒場」内でAIロボットがお酒を提供してくれるとのことです。

しかも、お酒を作っている最中に顧客に話しかけてきて、顧客の反応を見て「いかにして笑わすことができるか」学んでいくとのこと。その場を和ませるユーモアさをどんどん鍛えていくロボット。うだつが上がらない漫才師?の僕もその学習能力を手に入れたいです。

【世界初】養老乃瀧がAIロボット酒場をオープン「ゼロ軒めロボ酒場」を体験してきた 省人化と笑顔の演出に QBITが開発 | ロボスタ

こちらのロボスタさんの記事には以下の動画もついています。

www.youtube.com

人間らしくはないけど、なぜか感情移入してしまいますね。ロボットというと、ついつい人間的なものを想像してしまいますが、このようにシンプルなものが方が親しみが出てくるような気がします。

ということで
今回は、前フリ通りに「ロボット」について、最近の技術、活用方法などについて書いていきます。よろしくお願いいたします。

ロボットビジョン

少子高齢化に伴い、労働力人口が減少しています。そのため、産業用ロボットを導入して労働力を確保し、生産性向上を図ろうとしている工場は少なくありません。

しかし、産業用ロボットを導入するためには、ロボットがどのように動くかプログラミングする(命を吹き込む)ティーチングが必要です。扱うワークを替える時にはカスタマイズも必要となってきます。経験者の力が必要です。

こうした課題を解決するために開発が進んでいるのが「ロボットビジョン」を搭載した産業用ロボットです。ロボットビジョンとは産業用ロボットの視覚機能で、カメラに映した画像を処理し、対象物を認識・判断したり、周囲の環境を把握したりする技術です。画像処理の結果でロボットに指示を出します。

ロボットビジョンを搭載したロボットは、ティーチングをはじめとした運用コスト削減につながるだけでなく、人間のように判断しながら作業を行うことができるので、より高度な作業が実現できます。

弊社では、画像認識処理の研究に力を入れており、今年はロボットビジョンにもチャレンジします!

協働ロボット

従来の「産業用ロボット」は「人間の代わり」に工場での作業を自動化することが主な用途でした。ただ、先日、製造業様の工場を見学させていただいたのですが、その時に見たロボットのあのスピード・正確さ・パワーを見ると、人間の代わりというより人間を遥かに超えているなと感じました。

近年では、安全柵なしで人間と一緒に作業を行うことが可能な「協働ロボット」に注目が集まっています。

以前は定格出力が80Wを超えるロボットを利用する場合、柵または囲い等を設ける規制がありました。しかし、2013年12月の規制緩和により、「ロボットメーカー、ユーザーが国際標準化機構(ISO)の定める産業用ロボットの規格に準じた措置を講じる」などの条件を満たせば、80W以上のロボットと人が同じ空間で働くことが可能になりました。この規制緩和により、国内で「協働ロボット」の開発が加速しています。

協働ロボットの登場により、今までロボット導入が難しかったところでも、人と協働してさまざまな作業ができるようになりました。

ちなみに、ロボ酒場のロボットも人間と溶け込み合う協働ロボットですね!

RaaS

SaaSとは「Software as a Service(サービスとしてのソフトウェア」の略です。僕たちソフトウェア業界では馴染み深い言葉です。

さて、RaaSをご存知でしょうか。「Robotics as a Service」の略です。ロボットも「所有」ではなく「利用」の時代になってきています。

pub.nikkan.co.jp

こちらの「機械設計2020年1月別冊 [雑誌:The ROBOT イノベーション×ビジネス]」に7つのサービスが掲載されています。

一番驚いたのは

自動収穫ロボットをRaaSモデルで提供し、農家の収入を倍増させる

の自動収穫ロボットサービスの記事でした。(ぜひ読んでみてください!)
このようなサービスがあれば、高齢化が進む農家でもリスクなく導入に踏み切ることができ、大いなる働き手になってくれるでしょう。新規就農者が増えることも期待されます。

ロボットの「手」の進化

ロボットは、「眼」(カメラやセンサー)と、見たものを認識・判断する「脳」(人工知能)の進化により、人間のように自律的に動くことができるようになってきました。しかし「手」についてはまだまだ進化の余地が残っています。

ロボットがモノを掴むためには、掴むモノに応じて最適なロボットハンドが必要となります。ロボットを生産ラインに組み込む際に毎回ロボットハンドを開発するとなると、時間的、金額的にもコストが大きくなってしまいます。そのため、人の手のような「高性能」でありながら「汎用性」を持つハンドが求められています。

2020年2月12日(水)~14日(金) 開催の「第4回 ロボデックス ~ロボット 開発・活用展~」でもロボットハンドの製品が多く出展するようです。

最後に

最近のロボット技術、活用方法などについてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。

近い将来、家庭内にロボットがいるのが当たり前になったり、介護施設などでは人の相手をするロボットが普及するでしょう。2020年2月から成田空港第3ターミナルで警備ロボが巡回を始めます。人とロボットが協働して作り上げていく時代が、もう直ぐそこまで来ているのかもしれません。

株式会社ブリスウェル