映画「AI崩壊」が公開されましたね。早速観てきました。
AIとはどういうものなのか、またAIが日常生活に深く浸透してきた場合どのような問題が発生しうるか、がよく分かるかと思います。AI vs 人間ではなく、AIを取り巻く人間を中心に描かれており、AI時代に人間がなすべきことは何なのか、を考えさせられました。大沢たかおさん演じる桐生浩介の走りにも脱帽です。
これ以上は、ネタバレになってしまいますのでやめておきます。
さて、今回は、AIのメリット・デメリットについて書きます。僕たちも、AI製品の企画・開発を日々進めていますが、一度立ち止まって再認識したいと思います。
AIのメリット
①自動化による業務効率化
AIを活用することで、単調で同じ動作が繰り返される作業について、人間が実施するよりも早く正確にこなすことが可能になります。しかも、24時間365日動き続けることが可能です。
「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」が注目を集めて久しいですね。定型化できるPC業務について、手順を登録するだけで正確に自動処理を行うことができます。効率化のプロフェッショナルとも言えます。
ただ、いざRPAを導入したものの、十分に活用しきれないケースもあるようです。例えば、残業が多い部署の業務を自動化しようとRPAを導入したのに、残業の原因である業務が、人の判断、思考に依存するもの(例:顧客との関係性によって対応を変えなければならないもの)であれば意味がありません。
自動化できる業務を正しく見極める必要があります。
②安全性の向上
危険を伴う作業や、人間が立ち入ることができない場所での作業をAIに任せることができます。福島第一原子力発電所では、事故の安定化および廃炉の推進のために、ロボットが活用されています。
また、AIにより、道路のひび割れなどインフラの劣化や、機械の故障を自動的に検知することによって、事故を事前に防ぐことができ、適切なタイミングでメンテナンスを行うことができます。
転倒などの「ふらつき検知」、モノの「置き忘れ検知」など、個人の安全性に貢献する活用法も考えられています。
③創造的機会の創出
単調な作業をAIに置き換えることによって、人間はよりクリエイティブな作業や、人との高度なコミュニケーション力が求められている仕事に集中できる環境が生まれます。ただ、単純な作業とはいえ、いかにして効率的にこなすかを考えたり、やり遂げた後の達成感があったりするなど、AIに置き換えることで幸せかというとちょっと懐疑的です。また、以下のデメリットに記載していますが雇用の減少につながる可能性があります。
AIのデメリット
①雇用の減少
定型業務などがAIに置き換わることにより、人間が今まで行っていた業務量が減少し、雇用の減少がおきるのではと大きく懸念されています。 映画「AI崩壊」でも「AIに仕事が奪われる」ことを問題視しています。
②依存性
人間がAIに依存し、何事もAIの判断に委ねることになった場合、人間の判断能力は著しく低下してしまうでしょう。AIに意見を聞くぐらいの関係性が望ましいのかもしれません。
また、人間社会とAIが密接な関係になった場合、AIの管理にトラブルが発生すると、AIシステムと紐付けされている全ての環境に影響が出ることになります。もしも会社のメイン業務がAIと連携していれば、問題が解消するまで会社が機能しなくなる可能性もあります。そのため、万が一に備えたバックアップ体制を整えるなどのリスクマネジメントが重要となります。
③責任の所在
AIが問題を起こした場合、責任の所在をどうするか、という問題があります。「AIがそう判断したから」ではすまされません。法整備も必要ですが、判断、思考内容に透明性があり十分に検証可能なAIも求められます。
まとめ
今回は、AIについてのメリット・デメリットについてまとめました。
十分に検討が必要な課題もありますが、AIによって、確実に私たちの生活は便利になるでしょう。ただ、AIは自ら新しいものを生み出せません。いかにAIを使いこなし、私たちの生活を豊かで幸せなものにしていくかは人間次第です。これからは、AIのメリット、デメリットをよく理解して、うまく共存していくことが求められます。
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